ゲーム開始ー赤石由紀

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もっとお金があれば、いくらでも買えるのに... ああ、お金が欲しい。 お金がほしい。 ウインドウショッピングでもして気をまぎらわそう。 すると後ろから肩を叩かれた。 「あの、すいません。」 「はい、なんですか?」 呼び止めたのは見慣れない黒服の男だった。 「赤石由紀(アカイシ ユキ)さんですね?」 「そうですけど、あなた誰ですか?」 すると横に止まっていた車の中から同じ黒服の男が数人出てくる。 え? 私は危険だと判断し逃げようとした。 だが遅かった。 羽交い締めにされ、もがいても抜け出せない。 口元にハンカチを押さえつけられ、私は気を失った。
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