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なんだかふんわりと心地良い。
薄く柔らかいオブラートに包まれているようだ。
クラゲのような気泡が、形を変えたり分裂したりしながら上っていく。
ここって………
ズキン!
不意にに水が入り込んでくるような痛みが、時雨を襲う。
ばだばたと全身でもがく。動けば動くほど重い水がまとわりついて、時雨の自由を奪う。
口から大量の息がこぼれた。息苦しさが喉をさらに引き締める。
ああ……行宏さ……
意識がどこかへ消えていった。
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