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「ふふ、良かったです。あ、もう案内は大丈夫です。それではさようなら」
言いたいことだけを言うと白石さんはさっさと帰ってしまった。
いや、なんだろ、これ……告白? 何か色々違うくない?
釈然としない思いを抱えながら俺も今日は帰るのであった。
× × × × ×
「あっ! パパお帰り!」
家に帰るとユーが満面の笑みで出迎えてくれる。
「ただいま。どう? 字は覚えられたか?」
「うん! ユーひらがな半分ぐらい読めるようになった!」
「おぉ、偉いじゃないか」
と言いつつ、本音は意外だった。言葉の吸収速度があれだけ早かったから、帰ってくる頃にはほとんど読めるようになってるんじゃないかと思っていたのだ。
だが実際のところは異常と言う程ではない。生後三日と考えたら異常なのかもしれないが。
「母さん、俺が学校行ってる時、ユーどんなだった?」
「え? どうって……普通よ? 普通の子供、人間じゃないなんて信じられないくらい。本当に人間じゃないんでしょうね?」
じろり、とこちらを見てくる。
「本当だって菜幸も言ってたろ?」
「ま、そうね。そう思うくらい普通の子だったってこと」
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