3.見付かる少年

14/26
前へ
/94ページ
次へ
ムニィーーーーーー 朝の目覚めはユーにほっぺたを両方引っ張られることで始まった。 「なにひへる」 目を開けると、相変わらず満面の笑顔のユーが映る。 「へへー、今日もユーパパをちゃんと起こしたよ!」 そう言いながらほっぺたをムニムニといじってくる。 朝の目覚めとしてこれは良いのか悪いのか…… 「ムニィー、ムニィー」 うん、凄くかわいい。 最高の目覚めだ。 「おこひへくれてありがとうなー、でもこのままじゃ起ひれないからどいへくれ」 「はーい!」 軽くのびをしながら起き上がる。 昨日のあの衝撃的な告白のせいであんまりよく眠れなかったな。 あれは本気だったのか? それともからかわれただけ? 考えだすと頭が重くなる。 「パパ変な顔ー」 ……考えるのは俺の性に合わないらしい。 着替えて飯食おっと。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加