3.見付かる少年

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あっれー?おかしいなー、家の場所教えてないんだけどなー。 「ど、どうしたの白石さん?そもそも何で家の場所……」 「家の場所なら先生が教えてくださいました。 友達なら一緒に学校に行くものでしょう?」 その微笑みを全く崩さずに、当然のことのようにそう言った。 なんだろう、会って1日でそこまでするものだろうか。いや、きっと積極的な子なのだろう。 「えっと、もう少し準備に時間がかかるから、中で座って待ってる?」 「それではお言葉に甘えて」 白石さんを連れてリビングに戻ると、菜幸が驚愕で目を見開いていた。 母さんは顔をにやつかせながら「あらあらまぁまぁ」とか言っている。 「じゃあちょっと待っててね」 「はい」 急いでご飯を食べて、洗面所で歯を磨き、髪を整えていると菜幸が来て質問してくる。 「……あれはどういうこと?あの子昨日の転校生よね?」 「いや、昨日友達になったんだけど、何故か家にまで……」 「昨日の今日で?」 混乱しているのか心なしか口調が早い、視線もなんだか痛いし
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