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あっれー?おかしいなー、家の場所教えてないんだけどなー。
「ど、どうしたの白石さん?そもそも何で家の場所……」
「家の場所なら先生が教えてくださいました。 友達なら一緒に学校に行くものでしょう?」
その微笑みを全く崩さずに、当然のことのようにそう言った。
なんだろう、会って1日でそこまでするものだろうか。いや、きっと積極的な子なのだろう。
「えっと、もう少し準備に時間がかかるから、中で座って待ってる?」
「それではお言葉に甘えて」
白石さんを連れてリビングに戻ると、菜幸が驚愕で目を見開いていた。
母さんは顔をにやつかせながら「あらあらまぁまぁ」とか言っている。
「じゃあちょっと待っててね」
「はい」
急いでご飯を食べて、洗面所で歯を磨き、髪を整えていると菜幸が来て質問してくる。
「……あれはどういうこと?あの子昨日の転校生よね?」
「いや、昨日友達になったんだけど、何故か家にまで……」
「昨日の今日で?」
混乱しているのか心なしか口調が早い、視線もなんだか痛いし
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