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学校に着くとクラスで友助が楽しそうに本を読んでいた。俺は恨めしく近寄っていく。
「友助ぇ、少しぐらい助けてくれても良かったじゃないか」
「俺のポリシーは言っただろう? それに俺が入ったところで大した力にはなれないよ」
当然のようにそう言うが、まぁ確かにそうなっていただろう。
「何読んでんだ?」
さっきから夢中になって読んでる本が気になって聞いてみる。よく見たら何冊か、それにプリントも沢山ある。
「ん、そうだな……もうホームルームも始まるし、後で話すよ。昼休みに屋上に進藤さんと来てくれないか?」
そう言うということはわりと重要で長い話なんだろうか? どちらにせよ断る理由は無い。
「あぁ、分かった」
そう言ったところで担任が教室に入ってきた。
「さぁ席につけー、ホームルームを始めるぞー」
今の機嫌の悪い菜幸には少し話しにくいが、まぁなんとかなるだろう。
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