3.見付かる少年

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その後は特別語ることも無く、昼休みは終わった。 学校の帰りには白石さんは着いてこなかった、というか全く逆方向へと向かっていた。余計に何故朝は来ていたのか不思議に思う。    × × × × × 「たっだいまー」 「パパお散歩行こー!」 えぇー……、帰ってきたばかりだよ? 母さんに視線を向けると、困ったような顔をしている。 「昼間からずっと言っててね、行ってあげたら?」 「何で母さんと行かなかったの? 別に用事も無かっただろ?」 そう聞くと母さんはピシッと固まり、やがて拗ねたような声でこう言った。 「…………パパがいいって」 ユー……、いや嫌ってるわけじゃないはずだ。 「バーバも優しいぞ」 そうユーに声をかける。 「バーバも大好きだよ! でもパパと一緒に行きたい!」 そう言われたらもう何も言えない、母さんも複雑そうな顔で言う。 「行ってあげなさい」 荷物だけ置いて夕暮れ前の町にレッツゴーだ。
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