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さて、家を再び出たものの何処に行こうか。
「ユー、どこに行きたい?」
「お人がいっぱいいるところ!」
あらかじめ決めていたのか、即答だった。
人が沢山出てくる絵本でも読んだのだろうか?
まぁそれなら商店街がいいだろう、あそこなら人が沢山いるし、距離もそこまで遠くないので夜までには帰ってこれる。
「よし、それじゃあ出発だ!」
「おー!!」
元気に手を上げ出発する。
「あ~る~こ~! あ~る~こ~!」
歌まで歌いながら歩いている、相当ご機嫌のようだ。
「家はやっぱり退屈だったか?」
「ううん、バーバ優しいし楽しかったよ! でもユー沢山のお人まだ見てないから……」
考えてみれば確かに山を降りて以来、ユーは外に出ていない。 好奇心旺盛なユーにとっては外は知らないことだらけだ、出たくもなるだろう。
「よし、休みの日にはちょっと遠くまで朝から出かけてみるか」
「ホント!?」
「あぁ勿論、約束だ」
「約束!」
しばらくやっていなかったが久しぶりに指きりをする。
「「指きった!」」
もうそろそろ商店街が見えてくる。
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