脇役君と主人公君と球技大会

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~翌日~ 「我ら生徒会チーム絶対優勝するぞー!!」 「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」 「お~~」 校庭に響く活気あふれる声が俺のやる気の無い度120%の声をかき消さんばかりにそこらかしこから聞こえる。 「どうした潤?そんな腑抜けた状態では優勝できないぞ」 凜がやや不満げの声が耳に届く 「俺は朝からテンション上がるタイプじゃないし、その上朝から全力で走って疲れてんだよ。」 凜は何の事だかわからず頭のうえで?がタップダンスを踊ってるが、いつも通り拓哉に巻き込まれて全力で逃げてきたのだ。なのにハーレムズは卓哉エネルギーで元気満タン。当の拓哉も主人公補正で元気満タンなのである。 「何があったかは知らないが競技は真剣にやれよ」 そう言い残し凜は去って行き 「善処はしてみよう」 俺は聞こえるか聞こえないか程度の声で応え 「それ善処するかどうかさえわからないじゃん」 という浩二のツッコみを華麗に無視をし手元のパンフレットに目を落とした。
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