脇役君と主人公君と日常

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潤side 「ハァ」 俺は思わずため息をつく 卓哉の奴朝から相変わらずだな 「おはよう潤!ちょっと助けて!!」 「おはよう、卓哉。朝からお盛んだな。」 挨拶を交わし俺は卓哉と並走する 「お盛んじゃないよ!!追われてるんだよ!!」 「諦めて捕まれよ、悪いようにはされないだろ。」 「いやいやいや!!前そのせいで遅刻しかけたんだよ!!」 「でもなぁ~」 チラッと後ろを見ると 「斉藤ー!!卓哉を渡しなさーい!!」「今ならまだ命はとらないであげる!!」「そうよ!!だから大人しく渡しなさい!!」 卓哉ハーレムズが暴走しとる 「おい、ハーレムズがヒステリックモードに入りかけているぞ」 「ハーレムズって……、潤には悪いけど僕もまだ死にたくないし……」 因に「ヒステリックモード」とは卓哉ハーレムズは基本的に個人で接触する分には問題ないのだが、卓哉がらみになると一変して周りが見えなくなる状態だ 正直夏場の蚊ぐらい厄介だ 「てか、何であいつら俺達に着いてこれるんだよ」 自慢じゃないが俺達は運動神経が非常によく、足も全国区。 そんな俺達に遅れをとらないあいつらはいったいなんなんだ 「前聞いたら『愛の力』だってさ」 「なんじゃそりゃ。もし今、卓哉があいつらに『愛してる!!』って叫んだら世界新記録がでるかもな」 「止めてよ、冗談と思えないから」 ハァとため息をついて卓哉は軽く肩を落とす
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