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敵は突然現れる。何の前触れもなく唐突に。
そしてその敵を目にしたある者は自分自身の人生を嘆き、ある者は全身を震わせながらも勇敢に立ち向かい、ある者はまるで何事もないかのように毅然とする。
そしてそんな敵が今俺達の目の前に現れた。
「お前ら今日からテスト1週間前だからしっかり勉強しろよ~」バタン
そう……定期テストという敵が……
「やつが!?やつがきたぞぉぉぉぉ!?」「皆の衆迎撃体制だぁぁぁぁ!!」「総帥!!学校のセキュリティが固くて突破できません!!」「なん……だと…!?」「あひゃひゃひゃひゃ!!もう手遅れだ!!」「俺はこんなところで……ガク…」「少尉!?少尉ぃぃぃぃぃぃぃ!?」「くそっ…!奴さえいなければ……!!」「誰かぁぁ!!誰か助けてくれぇぇぇぇ!!」
我が担任が教室を出ると同時に召喚した悪魔のような敵に殆どの者が発狂している。
かくゆう俺も驚きが隠せない……
「……何故だ」
俺は心の声をポツリポツリと漏らす。
「………いったい何故
名も無き教師に再び出番が……!?」
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