脇役君と主人公君と日常

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~学校~ 「ふぅ……」 何とか撒けたようだ。あのままでも構わないが後々ハーレムズが煩いからな…… ガコ 「んっ…!」 下駄箱を開けると二通の手紙が入っていた。 一つは白く質素な縦長の式辞など使われそうな紙に縦書きで『果たし状』と達筆な字で書かれてある。文字は習字で書いてあり、かなりの腕だと伺える と、言っても俺は習字なんて学校の授業でしかやったことなく、ただ字が綺麗だから勝手にそのように妄想しただけだ。テヘペロ☆ うん、ゴメンキモかったわ……昇降口に誰もいなくてマジで良かった。 それで、忘れかけていたが二枚目の方はというと………。 薄ピンク色の封筒に横書きで『斉藤 潤さんへ(ハート)』となっていて極めつけは裏の封筒を閉じているハートのシール。 「………」 俺は暫く固まった。現実では3秒程だが俺の精神の中では10分間ほどこの手紙について葛藤した そしてその結果ある結論に行き着いた。 そう、それは……… ……ラブレターという結論に
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