脇役君と主人公君と学生の敵

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「斉藤、今の声は?」 卓哉のセリフを遮った声に反応したヤンデレ予備軍のお嬢様が尋ねてきた。 「卓哉の姉さん。今からお前らにも聞こえるようにするから待ってろ」 そして俺は拡張ボタンを押し 「お姉ちゃん、説明宜しくお願いしまーす!」 『いいわよー!!』 机の上に置いた 『えっとねぇ、愛しの潤ちゃんに頼まれて駄弟の部屋を漁ったらね、『ピーでピーなピーのピーーーーーーー!!』ってタイトルのエッチィ本がでてきたのよ』 うわぁ、こないだより過激な物になってるし…… 流石の浩二も軽く引いてる 「それは…本当なのですか?」 若干顔をひきつらせながらも好きな人の名誉のためか香夜さんの言葉を疑う阿部。 『えぇ本当よ。今から駄弟のケータイに証拠を送るから』 バッ 香夜さんの言葉で身の危険を察知した卓哉が机の上のケータイを取ろうとしたら、それよりも速く渡部が目にも留まらぬ速さで取っていた。 そして…… ピロリーン カチカチカチ 「「「「「………」」」」」 メールに添付されていた写真には卓哉の部屋をバックに例の聖書と隅には本棚に隠れる黒い箱が写っていた。 「卓哉さん」 「ちょっとあっちで」 「私達と」 「「「O☆HA☆NA☆SIしましょ」」」 卓哉はすでにガクブル状態 ガシ 「……ひっ!?」 渡部が襟首を掴み…… 「……潤!助けt『バタン』」 隣の部屋に消えていった…… 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 あぁ、なんて良いBGMだ
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