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「そっ、天国の饅頭は餡子とチョコの2段構造だ!」
俺の発言にハーレムズが目をキラキラさせている。
甘味の効果は絶大だなぁ……。
今度バイト先の和菓子屋にも提案してみよ
「でここからは提案だが、俺は地獄も天国もまだ生ぬるいと思う」
「いや、地獄の方は十分だろ」
浩二に冷静に突っ込まれてしまったが構わず続ける
「そこで俺は天国の饅頭を食った奴は地獄の饅頭を食った奴に一つだけ命令をできる!!」
最後に「倫理的じゃないものは除くがな」と付け加える
「「「「!?………」」」」
一瞬目を見開きキラキラさせたがすぐに思案顔になる。
悩むのも当前だ。ただでさえ地獄の饅頭は超激辛だ。その上命令を聞くなんて最悪だ。
しかも、ハーレムズにとっては最悪卓哉が自分でない誰かと親密になる可能性もある。
好きな人が自分とは違う異性と仲良くしている姿を目にするのは余りに酷なことだ。
「待ってよ潤!流石に命令h「いいですわ!」……え゛?」
いつの間にか復活した卓哉が俺に抗議してくるとその声に西園寺が被せた。
「俺が聞くのもなんだか、いいのか?」
「えぇ、3人で話合った結果、恨みっこ無しということになりました。」
両脇にいる二人もうんうんと頷いている。
「卓哉、諦めろ。男なら覚悟を決めろ」
「…わかった」
渋々ながらも卓哉も了承したところで、天国あり地獄ありの名付けて『ロシアン饅頭』の始まりだ!!
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