脇役君と主人公君と学生の敵

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「だけど潤、今回は手抜きせずにテスト受けたんだね」 「まぁな」 「て、手抜きってどういうことですの!?」 鳩から人に戻った西園寺が目を見開いて俺達に尋ねる。 「実は潤はね、中学のころはテストを受けるのがめんどくさくて、大概半分ほど解いたら寝てたんだよ。だから、学校での成績は良くなかったけど、テスト問題自体は完当できるぐらい頭がいいんだ」 「まっ、そういうことだ。今回は最初ということもあって一応真面目にやったがな」 「………そんな」orz こんなやつはほっておくか。関わるのもめんどくさいし。 「ねぇ潤」 「どうした?」 「いやあのね、潤と同率1位の『望月 凜(モチヅキ リン)』って人もすごいよねぇ。」 「つっても一人ぐらいそんなのはいるだろ」 「……2人もいるから驚いているんだよ」 それから暫くテスト結果について話あった。 余談だがここの高校は下から50名が補修になるため、全教科30点という赤点ボーダーをクリアしていても400人中の351位の浩二は補修であり、このことに気付いて浩二が叫ぶのはもう少し後の話だ
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