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~とある屋敷の一室~
「-------です。」
『成る程、報告は以上か?』
「はい」
まだ昼間だというのにかかわらずカーテンを閉めきった薄暗い部屋で若い男が携帯を片手に微笑を浮かべている
『しかし、よくこんなにも早く終わったものだな』
電話相手の声は野太くどこか威厳がある。
「えぇ、偶然ここの主人が商談に出かけた日に娘さんも勉強会に出かけていたもので、調べるのは難くありませんでした。」
『つくづく呑気な親子だ。まぁいい、その方がこちらも助かる。』
電話の相手はここで一呼吸おいて、警告でもするかのよう言葉を放つ
『計画の実行は2ヶ月後だ。ぬかるなよ?』
「はい、問題有りません。」
『宜しい、ではもう切るぞ。』
「はい」
ブツッっと無機質な音がなり、そして若い男は携帯を燕尾服のポケットにしまった。
「---さん!こっち手伝ってくださーい!」
「はい!今行きます!」
ドア越しに男を呼ぶ女の声が聞こえ、男は薄暗い部屋から出ていった。
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