脇役君と主人公君と日常

8/34
前へ
/172ページ
次へ
まだ言っていなかったが、卓哉の容姿は項まで伸びた純黒の髪、そして目・口・鼻・眉毛等の顔のパーツは神の芸術品のように完璧に配置されている。その上178㎝と背も高い いわゆる『イケメン』なのだ。 すれ違えば100人中99人は振り向くほどの『イケメン』なのだ(残りの1人は百合属性) そんな奴が軽く服を乱し、肩で息をし、汗で濡れている様を見たら大抵の女子には堪らん光景になる。 「全く、お前がイケメンだから教室がカオスになってしまったではないか」パシャパシャ 「いやいや、僕そんなに格好よくないから。潤の方が格好いいよ。それとさっきから何で僕を撮ってるの?」 全くこれだからイケメンは……。 まぁナルシストよりはいいけど 「写真については気にするな。ちょっと説得の時に使うだけだ。」 「何勝手に僕を使ってるの!?」 「細かいことはきにするな。」 「それ絶対細かくないよね!?」 「俺にとっては細かいことだ。」 「僕にとっては細かくない!!」 全くこれだから近頃の若者は……カルシウムが足りないんじゃないのか…… (じーーーー) 「……………」 そろそろ男子の共の死線と騒ぐ卓哉が鬱陶しくなってきたし一つ爆弾でもおとすかな。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1927人が本棚に入れています
本棚に追加