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そのとき前方から見慣れた姿が向かってきた。
蘭「あ。おにい…………佐伯さん!」
佐伯「お。偶然だな。今からフライト?」
蘭「うん」
佐伯「狩野にしごられてこい
笑」
狩野「おい。人を鬼上司みたいなこというな。」
私たちは苦笑い。
狩野チーフはとても優秀で私たちに厳しい。
だけど、厳しいけど。指示は的確で分かりやすく、尊敬できる上司。
お兄ちゃんのような航空オタクの管制官なんかとどうして仲がいいのか…
それは。失礼か…;
ごめんなさい;
真希「もー!佐伯さん!イケメン♪かっこいい」
真希が耳打ちして来た。
蘭「え?」
真希「今度合コン設定してよー。いいじゃん?お兄ちゃんってよんでるけど
本当は幼なじみのお隣さんなんでしょ?」
蘭「んー。誘ってもこないと思うよ。」
真希「休みの日となにしてんだろ!」
一日中ベッドの上でゴロゴロしてゲームしてるよ…;
なんていえない…沈黙-
理系男子が好きな真希のことは分かるけど…夢を壊さぬように。
狩野「そうだ。佐伯。
桜庭に今日から後輩が出来るんだよ。」
狩野チーフがそう言うと、お兄ちゃんはわざとらしい声をあげた
佐伯「成長したもんだなー!!
ほんと、大きくなった!
人に教えるまでになったとわなぁ…」
蘭「あははー。」
狩野「だけど。門限は守れよ!?
仕事が終わったらさっさと帰ってこい!!」
狩野「父親みたいだな…」
チーフが呆れるのも、あたりまえ。
お兄ちゃんは過保護すぎ。
管制官の仕事は出来るけど…家が隣だからって帰ってくるのをチェックしたりする…
それってある意味ストーカーじゃぁ……;;
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