prologue

6/7

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
子供じゃないのに門限9時はありえません!! フライトのスケジュールによっては深夜に帰国することもあるけど。 狩野「おっと。油を打ってる暇はないぞ? 桜庭。小川にオフィスや休憩室を案内してやってくれ。」 蘭「分かりました」 私は、結子にロッカールームや休憩室を案内した。 休憩室にはいると同期の三村君がいた。 蘭「三村君。」 三村君はコーヒーをのみながらパンを食べている。 蘭「今休憩?」 三村「まぁな。仕事長引いて遅い昼飯。」 結子「先輩ー。誰ですか…?」 結子が背中を突っつく。 蘭「あ。彼は三村君、整備部で私の同期だよ。」 三村君が軽く頭を下げた。 蘭「あのね。三村君…彼女は私の後輩で小川結子さん。今年の新人よ」 結子「よろしくお願いします!!」 私の時より高い声で結子は挨拶した。 三村「どうも…」 三村君の素っ気ない対応はいつものこと。 口数が少ないので、怖そうに見えるけど本当は優しい。 私の話も聞いてくれたりして相談したりして。 頼れる同期。 結子「先輩。次は管制室を見せてくださいー」 蘭「管制室は空港で私達の会社とは別なんだよ」 結子「そうなんですかぁ?じゃあ、パイロットの人たちのオフィスに案内してください」 蘭「いいけど…またね。三村君」 三村「おう…」 私は結子に背中を押され休憩室をでた。 .
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加