プロローグ

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 さて、今、アナタたちが提唱した、「不老」の時代の成長では、「細胞は死なず」に「細胞が大きくなる」か、又は「細胞の数が増える」という方法を実現するとして…それは、現時点での人間の成長方法とは違います。つまり、今の人間の細胞のあり方とは、違う細胞へと体を変えよう…と提唱していることになりますが…どうやって実現しますか?  外科的手術?…薬に頼りますか?  あぁ。結構です。答えは未来に任せましょう。  ところで、それが実現できたとして…その手術を受けたり、薬を飲んだ人は…人類といえますか?  今、アナタたちは細胞を、何らかの手段で「作り替える」…と言ったことになります。  面倒臭いので、いろいろなケースを私の方で、いっぱい提示しますが…  現在の医療工学技術を駆使すれば、大昔からSFなどに登場する半分機械で出来た体を持つことも不可能ではありません。それによって、ほぼ「不老」に近い状態は実現できるでしょう。…が、これは…人類と言えますか?  何?…「それは人類じゃない!」…と言わせたいのか?…と?  いいえ。誤解しないでいただきたい。  むしろ、私は「それは間違いなく人類だ!」と、アナタたちに言っていただきたいのです。何故、私が「人間」と言わず「人類」という言葉を使っているかお気づきですか? ・・・
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