プロローグ

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 それって、もうアナタ…人類じゃなくて化け物のような気がしますが…どうです?  じゃぁ…はい。そちらの別の方。アナタはどう考えますか?  ふむ。ふむ。何年経過しても全く衰え老いることがなく…はい。そこまでは一緒ですか。  で?…そもそも、どんなことがあろうと怪我もしなければ、病にもかからない!!  おぉ!!…素晴らしい!何と素晴らしい!!…素晴らし過ぎて、もうリアルな想像が追いつかないですよ?…どうしましょう、アナタ?  「何が?」…と、アナタも聴きますか?  だって、想像してご覧なさい。足下に激突した隕石の破片に襲われても、虚空から突然現れる無数に飛び来る光の矢に射貫かれようと…しつこいようですが超高高熱の炎の壁に押し囲まれて燃やし尽くされそうになったりしても…全く平気な顔をしてピンピンしているなんて…想像できますか?  え?…そもそもの状況が、全くもって想像しづらい?  失礼。それでは、もう少し日常の中で起こりそうな危機的状況で想像してみましょう。  時速100Kmで走る車に激突されてもピンピンしている…とか、超高層ビルの屋上から落下しても傷一つ負わずに平然と歩き去る…とか。全く処理をしていないフグの肝を食べても平気だし、インフルエンザの患者100人に囲まれてクシャミを浴びまくっても全く感染しない…とか?  まぁ…最後の2つの例は、そういう人もいるかもしれませんね。  しかし、それ以外の例が、もし本当に目の前で起きたら…やっぱり、それはもう人類とは呼べないような気がしますが?…どうです? ・・・
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