プロローグ

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 分かりました。では、「不死」については、私の最初に申し上げた理由に、ご納得いただけたという事でよろしいですね?  確認しておきましょう。  【人類が未だ「不死」でないのは…「人類が、未だに人類のままだから」】  この解釈で、私とアナタたちの見解は一致した。そういうことで良いですね?  では…「不老」についてのみ…もう少し考えてみましょう。  この「不老」には…「寿命で死ぬことは無い」という限定的な意味での「不死」が含まれる…ということで、よろしいですね。  だって、「不老」なのに、ある日突然に寿命で死んだりしたら…「寿命って何?」…という別の疑問が発生してしまいますよね。  え?…神様がお決めになった………ゴメンなさい。今日は、ちょっと…神様にはご登場いただかないようにお願いできませんかね?…一応、科学の講義なので。  一応、「寿命」というのは、体組織がある一定の水準まで「老化」した段階で訪れる生体の相転移であると…そう考えましょうよ?…ね?…ね?…ね?  ありがとうございます。  それでは、「寿命が存在しない不老」を前提として、「不老」を考えましょう。 ・・・
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