悲しむと世界は喜ぶ

幼き少女

ここは何処だろう。。。

｢うっ、うっ…ぐす｣

ある少女が泣いている
肩を震わせて声を押し殺して微かに｢パパ…ママ｣と言っているのが聞こえる

この子。。。どこかで。。。

するとおばあちゃんと孫だろうか？
少女と同じくらいかそれより幼い男の子が手を繋ぎながらこちらに歩いてくる。

そして少女の目の前で立ち止まった。
おばあちゃんは少女の頭にぽんっと手を乗せると少女に訪ねるように言った。

｢パパとママがいなくて心細いかい？｣

少女は顔を上げずコクンと頷いた。

するとこう続けた

｢ならおばあちゃんのとこにおいで｣

手を目の前に差しだすと少女は顔を上げた

。。。やっぱりどこかで。。。
それにこの場面。。。

｢居場所がないなら傍にいてあげる。
おばあちゃんも一緒に遊ばせておくれ？｣

するとおばあちゃんはニッコリ笑った。

。。。!!?
おば様？

じぁ、この男の子は要!?

。。。小さい私はおば様の手をキュッと握って笑った。