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そしてまた流れ出す人の名前。
明日の犠牲者だと?
それはつまり明日、時間的には今日死ぬ人間の名前だというのか?
なんなんだこれは、なんの予言なんだ。
知らない名前が流れる、歳はまちまち。
寿命で死ぬ人間もここに流れるということか。
「なんなんだよこれ……」
光輝はそろそろ怖くなってきた。
だがなぜか目を離さずにはいられなかった。
それが何故だかはわからない、本能的な物なのだろう。
そして、すべての名前が流れ終え。
『以上、明日の犠牲者でした。
NNN臨時放送を終わります、おやすみなさい』
その言葉と共にプツンと何かが切れた音がして、またあのカラーバー画面に戻った。
まさか毎日あんな放送をやっているのか?
だとしたら何のために?
なんの意図があってあんなことを?
わからない、わかってはいけないような気がする。
この放送は何人の人間が見ているのか?
都市伝説であるなら見ている人は少ないとは思うのだが……
「酷い物をみたな……」
気分が悪くなった光輝、そのままベッドに転がり込み寝ることにした。
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