前書き

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──放課後 光輝は普通の男子高校生のように、クラスの男子と遊んでいた。 店を回ったり、本屋に行ったり、ファーストフード店でダベったり。 そんな取り留めない、普通の生活を送っていた。 ファーストフード店でダベっていると、クラスメイトの1人がこう話を始めた。 「そういえばこんな話を知ってるか?」 彼は葵海斗【あおい かいと】。 彼はクラスの人気者で常に笑顔で一緒にいるだけで楽しくなれるそんなやつだ。 「聞いた話だけどな、最近テレビで深夜変な番組ってんだってさ」 光輝はその言葉に眉をピクリと動かす。 「そこには、なんかよく分からんけどな、死んだ人間の名前が流れるらしいんだ」 その話はまるで昼の女生徒の都市伝説の話とにていた。 だが、違っていたのは流れる内容だ。 女生徒の話だと『放送料未納の人』 海斗の話だと『死んだ人間の名前』 明らかに内容が違っている。 「この歳でまだ都市伝説とか信じてんのかよー」 すると1人のクラスメイトがそう言った。 たしかに、高校生にもなってそう言う話をするというのは少し子供っぽいのかもしれない。 けど、それでも知りたいと思ってしまうのもまた高校生っぽいのかもしれない。 「まぁ俺はネットで見た話だし、掲示板とかには嘘だって書いてる奴もいたからよくわかんねぇけどな」 海斗はそう言って笑ってごまかして、次の話題に進んだ。 なぜか今日はこの話題がよくでる日だなと光輝は思った。
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