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その声を聞いた瞬間、信夫の脳に電撃が走り、アリスが急いで振り返り、文の顔が引き攣る。
この声、そしてこの喋り口、間違いない。
(((あいつだぁぁぁぁぁ!!!!)))
三人の思考が奇跡的に一つに纏まったその時、
「大変ですわぁぁぁぁぁ!!!!」
空の瞬いた場所から飛来した真っ黒い少女――というより幼女に近い女の子のブーツの靴底が信夫の顔面に減り込む。
「ブゴッ!!」
信夫が仰向けに倒れ、そのまま地面を滑る。
「お姉様!!
お久しぶりですわ!!」
信夫の顔面を足場にして華麗に着地すると、その幼女はアリスに向かってそう言うが、目の前にはその姿は無かった。
「信夫!!
大丈夫!?」
アリスは信夫の介抱に向かっていて、幼女の目の前には文が呆けて立っていた。
「あ・・・どうも・・・」
「久しぶりだな、雌豚」
「あははは、まだ言いますか・・・
殺しますよ?」
幼女が悪態(?)をつき、文が拳銃をその手に握る。
「てめぇは人の顔蹴り飛ばさねぇと登場出来ねぇのかゴルァ!!!!」
その雰囲気を払拭する様に信夫の怒号が飛ぶ。
この幼女の名はメアリー・D・アルフレット。
アリスの従姉妹であり、ヤンデレシスコン(?)であり、一応信夫の師匠的な存在。
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