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「“次元魔法”というのは“空間魔法”の上位魔法で、基本的には空間を移動、操作する“空間魔法”と大差ありませんが、“次元魔法”はそれに加えて別次元への移動、干渉が出来るようになります」
「へぇ~。
ってかせっかく久々に魔王の顔拝みに来てやったのにまだ魔物の回収終わってなかったのか?」
ベルフェゴールと呼ばれた青髪の男は、自分から聞いたにも関わらず、興味なさそうに直ぐに別の話題に切り替える。
「しょうがないですよ、あらゆる平行世界(パラレルワールド)に散らばった魔物を回収してるんですから」
「ってか本当にこれで封印解けんのか?」
ベルフェゴールは今だ飛来する黒い物体を飲み込み続ける魔法陣を見ながら尋ねる。
「ええ、それは大丈夫ですよ。
心の闇は十分に集まりましたし、後は魔王様のかけらである魔物を回収するだけです。
肉体はないので完全とは言えませんが、魂だけでも今の魔王様ならば十分に封印を破れます」
「なるほどなぁ~そんでお前は三ヶ月もここで座りっぱなしって訳か・・・
めんどくさくね?」
「いえ、私にはこれがありますから」
サンスクリットはやはり携帯ゲーム機の画面から目を離さずに答える。
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