プロローグ

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男はベルフェゴールに対して言うと、少しばかり辺りを見渡す。 「《器》は・・・まだ準備出来ていない様だな」 「申し訳ありません。 少々邪魔が入りまして・・・」 サンスクリットが再び頭を垂れる。 「構わん。 さて、俺の眷属達を呼んで来てくれないか? 早速全平行世界征服を始めようじゃないか」 「かしこまりました」 嬉々として喋るその男の要求に、サンスクリットは快諾する。 「では行きましょう、ベルフェゴールさん」 「え゙~いいよ俺は、めんどくせぇ」 「そうですか。 ではっ――」 相変わらず感情の篭らない声でそう言うと、サンスクリットはその場から消える。
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