俺はお前のアンデットだから・・・

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「くせぇ、こいつぁくせぇ。 リア充の臭いがプンプンするぜぇ。 隊長、おはようございます」 突如放たれたどこか聞き覚えのある台詞が聞こえるが、辺りにそれらしい人はいない。 信夫は仕方なく視線を下げると、机の縁から眼鏡の一番下のラインから上だけを見せているオカッパの男子と目が合った。 この男、名前を織田 巧(おだ たくみ)といって、何故か信夫を隊長と呼んでいる中二病患者だ。 「なぁ、今の俺に言ったの? ぶっ飛ばされたいの?」 信夫はうざったそうに織田に言う。 「ふっふっふ・・・ 遂に本性を現しましたね? それはつまり隊長に彼女がいるという事ですね? 分かります」 すると織田は怪しげに眼鏡を輝かせ、うざったい含み笑いを浮かべて返す。 「いやいるけど、普通に」 (ピシッ) 予想外の返答に何故か怪しげに輝いていた織田の眼鏡に亀裂が入る。 「いっ、今・・・なんと?」 動揺しまくりで織田が尋ねる。 「いや、だから俺にはアリスというれっきとしたかの――ゴフッ!!」 信夫の言葉は、アリスによって顔面ごと机に叩き付けられる。 「あんた今この馬鹿からなにか聞いた?」 綺麗過ぎて逆に悪寒が走る程の笑顔でアリスが織田に尋ねる。
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