序体 Rapuanleta ~ ラプァンレタ ~

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『ココに来れば』 ──! 『絶対、会えるから』 後方から聞こえる、その少年とは違う声。 とても懐かしく、とてもよく知っている、声。 『羽狐神(うこがみ)様のこの樹のところに来れば、 …どんなに迷子になっても、 また、会えるから』 ──…………(れん)…? ……あれ、“恋”って、 “誰”だっけ……? 『だからな、● もう泣くのは無しな? 泣き虫でも(こら)えろ。 ●がそんなに泣いたら、オレまで泣く』 ──恋、恋、恋、 …ダメだ、思い出せない。
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