チュウカン

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冥界付近、狭間。 草木もなく、暗く寂しい何もないだけのこの場所。 私はただ平然と目の前に天使の羽が着いている奴と対している。 「…はぁ」 いい加減うざい。 ヘドがでる。 ……さっさと片付けて、帰りたい。 こんな弱い奴らに関わるほど、私は暇じゃない。 「あのさ、タメ息つくなよ、ゼロ」 「黙れ、バカ」 「俺はバカじゃなくて、"レンジ"だ」 ゼロ…私の名前。 隣に居るのがレンジという、拳を武器に戦い、バカな肉体派だな。 ちなみに私は短剣。 「さっさとこの冥界に入ってくる天人達を追い出せ」 天人とは天界・人界・冥界の3つの世界のうちの天界の天人のやつら。 いわゆる"光の住人"だ。 今はその天人と対しているのだが… 目の前に居る天人は、武器を持って、いかにも冥界で戦争する。 みたいな雰囲気を漂わせている。 私達は、そんな奴を阻止しないといけない。 私はどうでもいいんだがな。
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