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だから、あの事件に対する人々の怒りが、私の父、田之倉秋峰に集中したのは当然の帰結と言える。良心の呵責に耐えかね出頭し、それにより事件の全容解明に至ったことなどなんの免罪符にもならない。父は日本に多くの不幸をもたらした傭兵共の走狗だった。奴等が演習場で子供達を殺してからも、父は出頭するまで彼らへの協力を止めなかったのだ。元刑事でありながら。
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