再会は悲鳴と供に

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<見つかったのか!!> 白夜は浅葱からさっき会ったことの顛末を聞くと驚いて叫んだ。 「あぁ。本人から会いに来てくれたよ。…まったく昔と変わらない、むしろもっと厄介な力を持ってるよ、姉さんは。」 <なるなる、だからさっき止まったんだな。浅葱のことだからどうせ「お嬢様のそばにいて危険な目にあわせてしまったらどうしよう」とでも考えたんだろ?> 「…。」 <図星かよ…。> 見事に先程の心中を言い当てられ、沈黙する浅葱に白夜は溜息をつく。 「浅葱?具合でも悪いの?さっきからうつむいて…人酔いでもした?」 「い、いえ。確かにあまり人ごみには慣れていませんが、大丈夫ですよ。」 「そう?あまり無理をしちゃだめよ?」 浅葱は自分の情けなさにため息をつきたくなったが、これ以上お空に心配をかけさせまいとのど元までせり上がってきていたそれを呑み込む。そして代わりにさっきもらった鶴の片翼を口に含む。 甘い…。 飴なのだから当たり前ではあるが、浅葱はその甘い飴がスッと染み込んでくるような不思議な気分になった。 そういえば、鶴と亀は夫婦の象徴だと言っていたなぁ。 誰がだっけ?うーん…羽衣か?いや…まさか師匠とかじゃないよな…あの人がそんな粋なこと言うわけないしなぁ…ん?………夫婦?…私と…お嬢様が?! 「あ、浅葱!?顔が真っ赤よ!!大丈夫?」 「い、いえ。ほ、ほ、本当に大丈夫です!!?」 <阿保浅葱。> 夫婦という単語から何を想像したのかは謎だが、浅葱は真っ赤になり、お空は慌て、白夜はあきれた。 そのあと、浅葱がお空に無理やり長椅子が置かれた休息所まで連行されたのは当たり前のことだ。
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