如月桜が燃え、総次郎は実はすごい人である。

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<さっ、茶番はここまでにしておきましょう。早く神殿に上がりなさい。気持ちが悪い連中と鉢合わせはしたくないわ。> 玉藻はそんな様子を呆れたように見た後、奥の神殿を指した。 それに合わせたように神殿の戸がギィと音を立てて開く。 ちなみに、彼女の言う気持ちが悪い連中とは、丑の刻参りをしにやって来る人々の事である。 まだ小さい時に一度その一人に会い、山を追いかけ回された記憶のある浅葱はもちろんとばかりに頷くと神殿の扉をくぐる。 白夜もそのことを知っているためニヤニヤと笑いながらそれに続いた。
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