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「で、御託はいいですから、なんで流れて来たんですか?」
浅葱の目がさらに冷たくなる。今なら絶対零度!目線で人は凍らすことはできるのか!選手権大会で指折りには入れそうである。
「しんねーよ、昨日京が面白そうなことになってるらしいって伝え聞いて来て見たらいきなり頭殴られて気がついたら川に流れてたし!さっきまでなんか体痺れてて動けなかったんだからな!」
つまり、一昼夜川流れをしていたらしい。ますますこいつは人間ではないだろう。
「商品も幾つか取られたみたいだし…最悪だよ!」
佐之助は頬を膨らましながら川から体を引っ張り起こす。
「こんなややこしい時期になに取られたんですか?場合によっては私が桃に転生できるようにもう一度川に流しますから。」
絶対零度浅葱は佐之助に絶対零度言の葉を放つ。
「ちょい待ち、まだ何かはわからんわ。ただ、こいつが昨日よりも軽いのは確かだ。」
<間抜け。><ケケケ、なにしてやんだか。>
河原で浅葱と佐之助の一連の会話を聞いていた木花知流姫と白夜は一方は呆れながら、他方は面白そうに笑いながら言葉を吐いた。
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