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☆
「春樹様、お時間にございます」
スーツに着替えネクタイの長さに納得いかず
苛々している僕を家政婦が声を掛ける。
「………上手く出来ないんだが
幸は出来るか?」
僕を呼んだ家政婦の幸に話し掛ける。
「はい………それでは失礼致します」
幸はそう言うと僕の前に立ち
ネクタイを結び始めた。
「春樹様……明日より私はお暇頂きますが、後の事は私が指導しました家政婦がお世話差せて頂きますので
どうぞ宜しくお願い致します」
幸は僕が物心付いた頃から
身の回りを世話してくれていた。
もう年だからだろう
明日には辞めるのだ。
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