転生できちゃったんだ

3/9

348人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
「二人とも元気そうですよ、よかったですね、奥さま」 「本当に……よかった……」 息も絶え絶え、といった感じで話してるのが俺の母さんだろう。二人って、もしかして俺双子か? 体をぬるま湯で洗われ、タオルに包まれた俺が寝かされたところの横には、もう一人赤子が寝ていた。 やっぱり俺双子の片割れとして生まれたようだ。ちょっと予想外。 「では私は旦那様に報告して参ります。奥さまはゆっくりお休みになっていて下さい」 「はい。お願いします」 バタン! 「生まれたか!!」 「はい。あなた。二人とも男の子です」 「それはよかった。後継ぎが生まれて本当によかった…」 「ふふ…」 後継ぎって…この家、貴族か何かか? 俺か、この横に寝てるコイツか、どっちかがなるってことだよな。 まあ俺はこの後魔盲で捨てられる予定だし、関係ねーけどな! 俺の横に寝てる奴、頑張れよ! ……なんか、眠い。 多分捨てられるのはまだ先だし……寝よ。 そして俺はしばらく眠りについた。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加