ちっぽけな地球

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「本当?宇宙人は現実にいたの?」 するとお父さんが笑いながら言った 「もしかしたら隣の倉山さんも宇宙人かもな」 幼い私は純粋無垢でお父さんの言った事を信じてしまった するとお父さんは笑いながら「冗談冗談」と言った 私は父のこういう所が好きで嫌いだ 私は膨れっ面で画面に視線を向けた 画面の宇宙人をじっと見ている彼はカメラに視線を向けた 一瞬だったが私は怖くなった 「この宇宙人…悪い人じゃないよね?…」 お母さんがちょっと不安げな顔で笑顔を作り私に言った 「大丈夫よ…彼が悪者でもきっといい宇宙人が助けに来てくれるわ」 私はこの母の一言で安心した
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