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人遣いの粗い顎ヒゲ野郎が。
心の中で悪態をつきつつ、私は立ち上がった。
「新井さん、後はお願いします」
「分かったわ。気になった人はチェックしとく」
「お願いします」
こうして自由に動く為にも、私はサポート役になる事を決めたのだ。
再度言うが、断じて面談が面倒で嫌いだからではない。
「え、と皐月さん?」
廊下でキョロキョロと辺りを見回していると、不意に声をかけられた。
声がした方向に顔を向けると、キョトンとした表情の青年が立っていた。
先程面談をした顔だ。
「…森田君。喫煙所はどこでしょう?」
「あ、案内しますよ。俺も行く所だったので」
「ありがとうございます。お願いいたします」
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