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「分かった。深沢君には注意しておくよ」
ひとしきり笑った後にそう言った上條部長の部屋を後にした私は、深いため息を吐いた。
今回は、少々やりにくい。
言いくるめるつもりだったのだろうが、それを出来なかった上條部長はこれからどうするのか。
私達がいる間は妙な動きはしないであろう。
だが、いなくなった後が問題だ。
根本的な物を変えないと。
これはまだ、見える範疇の事だ。
あんな部長なら、まだ何か裏でやっているに違いない。
荷が重くなって来た私は、内部調査員に任せようとスマホを取り出す。
…が、すぐに辞めた。
一ヶ月。
とりあえず契約の一ヶ月は頑張ってみるか。
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