第2章

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「あと、もしかすると、数人の女性社員と深い仲である可能性も否めません」 今日の様子の上條部長からして、かなり女慣れしていると踏んだ私。 それに対して顎は、納得したような表情だ。 「それは、確かに噂でよく聞くよ」 やはりな。だがその顎の言葉に、答えや解決策が出たわけではない。 私は深く深呼吸をする。 「まぁまだ憶測なので、とりあえず一ヶ月頑張ってみますよ。」 「分かった。何か分かったら、すぐに言って」 「分かりました」 私は誠から焼酎の入ったグラスを受け取ると、二人のグラスにカチンと合わせた。 「桜、無理はダメだからね」 「うん。ありがとう」 そして3人はそこで仕事の話しを終え、誠の作った絶品のツマミを食べながら、酒をたしなむのであった。
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