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「皐月ちゃん、どう思う?」
「ふふ、さてどうでしょうね。悪い子ではない気がします」
「私もそう思うわ」
そんな事を話しながら、昨日の面談の続きの準備を始める新井さんと私。
ふと、違和感を覚えた。
「どうしたの?」
新井さんの問いに、なぜか答える事が出来ない。黙ったまま、部屋を見渡す私。
「皐月ちゃん?」
気のせい…な、気がしない。
「ちょっと、タバコ吸ってきます」
「え?ええ分かったわ」
部屋を出てすぐに私は走り出した。そして目的地の扉を勢いよく開ける。
「皐月さん?どうかしたのかい?」
そう言う上條部長は、突然の私の来訪に驚いた様子だ。少し息を切らした私は、上條部長をじっと見つめる。
「皐月さん?」
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