神の子!? 魔王の子!?

4/9
前へ
/24ページ
次へ
慧は自分の6歳より前の記憶がほとんどない。 彼の記憶は 6歳の頃、街中で人々が心配そうに見ている中、目を覚ます所から始まっている。 しかし、なぜ街中で眠っていたのか、自分の親が誰なのか、何処で生まれ育ったか、そんな大事なことがどうしても思い出せない。 それに、それ以前の事を思い出そうとすると、まるで何かを警告しているかのように頭が痛み出した。 いつしか慧は自分の過去について考えないようになった。 ーどうでもいい。どうせ思い出したってなんにも変わりゃしない… 彼にとって自分の生い立ちさえもどうでもいいことの1つにすぎなくなってしまったのだ。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加