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もう今日が終わる。
そしてあと30秒後には同じような詰まらない明日がくる。
そう思った瞬間、
ードクンッ
突然、あの痣が熱くなった。
周りの音が聞こえなくなり自分の鼓動の音だけが耳に響きだす。
ードクンッ
「っー…なんだこれ」
自分の中で何かがうごめくような、そんな気がした。
慧の頭の中を力強い一頭の龍が駆け巡る。
「ごほっ、はぁ…はぁ…」
慧は激しく咳き込み、ふらついて電柱に手をついた。
と、途端に電柱が大剣に変わった。
!!
「いったい、どうなってんだっ∑!」
「やっと見つけた。八神…」
!?
気付いたら、慧の目の前に人間とは思えない…
だが人間の形をしている真っ黒なマントを羽織っている者。
例えるなら、そう、まさに“死神”…が立っていた。
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