神の子!? 魔王の子!?

7/9
前へ
/24ページ
次へ
ビュッー… 鎌が風を切る。 あー、俺ここで死ぬのかよ。 慧がそう思った矢先 バンっ 「ぐわぁぁぁ」 鋭い音と共に悲鳴が響いた。 恐る恐る目を開ける。 死んでねぇ。 まずもって、痛くない… それどころか、デュークが苦しがっている。 どういうことだ? 確かに俺が切られたはずなのに。 「貴様ぁぁ、もう許さん」 デュークの目つきが変わった。たぶん、猛烈に怒ったんだろう。 「死ねぇー」 デュークが慧に向かって鎌を振り下ろす。 ーヤバいっ、今度こそ終わりだ。 そう思った瞬間、慧の身体が無意識に動き、鎌を避けた。そして、流れるようなしなやかな動作でデュークを剣で斬りつけた。 バチッー 慧の剣とデュークの鎌が火花を上げてぶつかり合う。 「二度も同じ様にいくと思うなよ」 「俺に逆らうな」 慧の目が赤く光った。 「俺の命令は絶対だ。」 慧の言葉に操られたようにデュークの動きが一瞬止まった。 その瞬間を見極め、慧が切りかかる。 キンッ 「がはぁっ!」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加