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「好きなんです」
降りしきる雨の中ポツリと呟いた
意識が遠退く
そんな中
私は同じ傘の中で寄り添うあなたの手を握る
大好きだからこそ伝えたい――
ただそれだけ
違う
私はこの時わかってた
あなたに触れるのが最後かもしれないって
だからこそ
伝えなくちゃって......
「野和?」
「あなたが好きです」
そう言い終えたと同時に
私の意識はプツリと切れた
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