「凛」という存在の本質を。

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「さて、先生。こちらの生徒を知ってますよね。あなたのクラスの生徒さんです。」 そんなこと、しってるよ。 って言いたそうなかおをして、 ホスト先生は俺を見た。 「そうですね。で、なんのようですか?」 眠たそうな顔で、でもどこか俺を睨んだ顔。 寒気がする。 「実は、匠くん、いじめられてるんです。」 え。 俺は、先生の方を反射的にみた。 でも余裕そうな、顔をしてて。 もう、よくわかんない。 容量オーバー 先生のことばを聞いた途端に、めんどくさそうな顔をしたホスト先生に 俺はかなりの落胆を感じた。 目の前で、そんなことをした彼に呆れた。 これが教師か。 こんなのが、教師か。 だから、我慢できなかった。 今まで、こんなのを怖がっていたのか。 「おい、ホスト。 あんたごときに、俺は負けないからな。」 ホストの赤らめた顔が見える。 ざまぁみろ。
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