序章

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その夜は早苗をアパートまで 送り届けた。 帰り間際に早苗が・・・ 『あきらさん・・・ 携帯貸してもらえますか?』 『良いけど・・・? 無いの?』 今思えば頓珍漢な返しだった。 早苗は俺の携帯を開き そして自分の携帯も開き 何かしている・・・ 『はい・・ありがと』 と言い俺に携帯を戻した 『今からかけますね・・ それが私の番号・・・ それと・・・ これが・・・ メルアド・・・』 送信されてきた。 『ありがと・・・登録しとくね』 『今日はありがとうございました。 おやすみなさい・・』 少し寂しげな早苗・・・ 『また連絡するよ・・・ おやすみ・・・』 まだ終電には間に合う時間だった 早苗の部屋に灯りがともる。。 カーテンが開き手を振っていた 俺も小さく手を振る まだ人通りも多く 木っ端ずかしかった。。。 部屋に帰り着くと暗闇の中 携帯の光が点滅していた。
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