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ミナト…、僕のせいで…。
アリシア「ソラトくん、泣いてるよ?1人で抱え込むのは良くないよ」
僕は無意識のうちに泣いていた…。
あの時の事を思い出していたからだ…
ソラト「あんたには、関係のないことだ。」
強がっていても、涙は止まらない。止まってくれない
アリシア「ねぇ、ソラトくん。話してくれないかな?何があったのかを…」
ソラト「名前も知らない奴に、言いたくない」
アリシア「名前言ったら教えてくれる?」
なんで、こんなにしつこく僕の過去を知ろうとするんだ…
アリシア「ソラトくん、私はすぐに、消えたりしないよ?私は、国で最高の魔法使いだもん!」
国で最高の魔法使い!?ってまさか…
ソラト「アリシア…さん?」
アリシア「言わなくてもしってるじゃーん」
なんで、国で最高の魔法使いのアリシアが、僕を助けに…
アリシア「それはね~、過去の私とソラトくんが重なって見えたからかな…」
心の声に返事をされたことよりも、アリシアの放った言葉遣いに驚いた。
こんなに、明るい人が、過去に僕みたいになったのか…。
アリシア「私は、師匠に心の闇から救ってもらったんだ。師匠は、もう死んじゃったけど、私は師匠の意思を継いで、過去の私みたいな人を無くしたいの…」
ソラト「…話すよ」
この人だったら、話しても大丈夫な気がする…。
僕と同じ闇を持った人なら…。
~第一章FIN~
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