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01
今日はほとほとツイてない。
いやなんかホントもうなんか憑いてんじゃねぇのって位ツイてない。
勘違いしないでよね、洒落なんだからね。
レトリックとかじゃないんだからね。
そんな心の余裕はない。
いやじゃあ洒落る余裕はあるのかと突っ込みたくなるだろうけど焦れば焦るほど人間は馬鹿なことを考えるものだってどっかの誰かが言ってたような気がするよ!
さて、力一杯現実逃避してても現状を打開できる訳じゃないから現実と向き合おうと思う。
ちゃりこわれた。
冗談だと思うだろ!
本当だよ馬ー鹿!
チェーン切れたよ!
そんなに俺が悪いのか!
ララバイララバイおやすみよ!
とりあえずキレてても始まらないのでどうしようもないチャリを邪魔にならなそうな所に打ち捨てて(不法投棄じゃない。何故なら帰りに拾うから)歩き出す。
遅刻決定なんだ。
今更急いだって仕方ない。
時計を見れば既にHRは始まっている時間だし、シャイなあんちくしょうの俺としてはみんなが席に着いているHR中に汗だくで駆け込むなんてかっくわりー真似はしたくない訳で。
できればHRと一時限目の間の丁度ざわついてる時に入っていきたい。
しかしそれには一つばかり問題があるのだ。
壊れたとはいえチャリでかなりの距離を稼いだので、此処から学校まで歩いても後7分というところ。
…実に中途半端。
このまま普通に学校に行けば正しくHR真っ最中に教室についてしまう。
校舎内でHR終了を待つという手もあるが、教師に見つかってしまったらそれこそ目も当てられない。
大人しく入っておけばよかったと後悔すること請け合いだ。
HRが終わるのは約15分後。
さて、どうしよう。
取り敢えずゆっくり歩いてみようか。
て言うか、それしか時間潰しの方法が見当たらない。
潰さなければいけない時間は約15分。その内通常に登校することによって潰れるのが7分。
残り8分、まして1人ぽっちである。
やることが無さすぎる。
友達と一緒なら「おいやべーよー」「まじやべー」とか馬鹿な台詞を吐きながらふざけているだけで8分などあっという間なのだが。
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